YAS Person | Interview

15 日本輸入部品販売営業部

長年輸入車のメンテナンスに関する幅広い事柄を手掛けてきたYAS。その中でもドイツ車のイメージが色濃いというのは紛れもない事実ではあるが、ジャガー・ランドローバーをはじめとした英国車にも深いかかわりを持っている。今回は英国車のパーツ供給を行っているエリアセンターである日本輸入部品販売営業部の、島田治之氏と山口豊氏の両名から話を伺った。

ジャガーやランドローバーを中心にロールスロイスやベントレー、アストンマーチンなど、多数の高級ブランドを有している英国ですが、その英国車の魅力や特徴を教えてください。

日本輸入部品販売営業部 部長 山口 豊
日本輸入部品販売営業部
部長 山口 豊

山口:英国車といえば王室でも使用されているプレミアムカーというイメージが一般的に強く持たれていますし、アストンマーチンなどは007シリーズのボンドカーとしても採用されていました。その中でもランドローバーはアメリカのジープと共に現在のSUVブームを牽引してきた代表格であり指標のひとつとなっています。他の国のブランドとはまた違った魅力があると考えています。

英国車のパーツをメインに取り扱われているということですが、どのようなものが多いのでしょうか。
また旧車などのパーツも揃っているのでしょうか。

山口:オイル、フィルター類の消耗品からはじまり、内外装部品、またサスペンションなどの大型部品まで揃っています。一時は約2万品目以上もの在庫量がありました。 現在はジャガー・ランドローバーのパーツを中心に揃えていますが、MGローバーやオールドミニ、トライアンフなどのパーツもあり、旧車を楽しまれている方などのサポート体制も整っております。

ヤナセエキスパートサービス 取締役 島田 治之
ヤナセエキスパートサービス
取締役 島田治之

島田:英国に住む人たちの人柄、はたまた国民性なのかもしれませんが、気に入ったものを長く使うという習慣が身についていると思います。ですからパーツの供給期間が長いということが挙げられます。同年代に製造された他国の車よりも長く付き合うことができるのは、英国車の良いところだと考えていますし、そういったことは結果的にユーザーの裾野が広いことにも通じているので、我々が行っているような在庫管理の重要性も感じています。おかげさまで何十年もの間、専門的に行ってきた事業であり、品番検索のスキルでは自信があります。

 

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英国車ならではのパーツというのはあるのでしょうか。

山口さん画像

山口:全体的な構成パーツという観点では、世界的に生産技術が向上したこともあり、他国の車とまったく違うパーツというのはあまりないのですが、昔から英国車では内装関係にこだわりを持って作られており、例えばレザーやウッドパネルといったような特別な素材を用いたものが多いです。

島田:重ねて言わせてもらえば、伝統と格式を重んじる豊潤な感じが英国車の魅力です。ヴィンテージなものだけでなく、新しいものであっても味わいを兼ね備えており、よく見るとどれもが長年伝えられてきたクラフトマンシップ溢れるものであり、そういった点が他のブランドとは一線を画していると言えるでしょう。
例えばドイツ車ですとインダストリーで硬質なイメージが強く思えますが、英国車は手作り感が残されており人間味があると思います。そういった面が世界中のアッパーユーザー層に受け入れられているのでしょう。

島田さん画像

最近ジャガーやランドローバーの人気がさらに高まってきており、街中でもよく見かけるようになったように思いますが、どのように感じていますか?

山口さん画像

山口:以前のジャガーはどちらかといえばレトロな雰囲気を持っていましたが、現行モデルのXEやXF、Fタイプなどは最先端のスタイリングとされており、それが受け入れられているのだと思います。

島田:ランドローバーで言えば、メルセデス・ベンツのGクラスと並び、スタイリングをほとんど変えずに作り続けたディフェンダーが伝統という部分を担い、一方でイヴォーグのような未来的なスタイリングをしたSUVでは革新を行っており、その両方に熱心なファンがついています。

 

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YASで英国車パーツを扱ってゆく部門として、今後の展望がございましたら教えてください。

島田さん画像

島田:日本における輸入車保有数は370万台と言われており、ジャガー・ランドローバーに関しては、その中で7万6000台と、2%程度しかありません。しかし強いブランド力を持っており、多くの人が知っている車です。ヤナセというとメルセデス・ベンツ、BMW、Audi、フォルクスワーゲンといったドイツ車のイメージが強いと思いますが、YASは輸入自動車部品の総合デパート的な立ち位置であり、先述したドイツ車ブランド以外のブランドというのは大きな伸び代が残されているものだと考えています。よって掘り下げてゆくことでそれぞれのブランド価値をさらに格上げし、幅広いお客様に満足していただけるように舵を取って行こうと考えています。

 

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